四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)

症状

症状
肩関節周囲炎のイメージ

通称は四十肩、五十肩と呼ばれ、正式には肩関節周囲炎と呼ばれています。

肩を動かす時に、痛みで関節の可動が極端に狭くなります。

「痛みで腕が後ろに回せない」、「痛みで腕が挙げられない」等の症状が出ます。

痛みの原因

痛みの原因となる筋肉(肩関節周囲炎)
肩関節周囲炎の筋肉
三角筋(中部)

肩関節での腕の外転

三角筋(後部)

肩関節での腕の伸展

上腕二頭筋

股関節での腕の屈曲

肩関節周囲炎の原因は、肩に発生した怪我(炎症)とされています。

肩関節屈筋群、肩関節伸筋群が筋拘縮により伸びないため、肩回りの筋肉に負担がかかり筋拘縮が増えます。そして肩回りの筋肉の拘縮が増えた状態で、更に肩に負荷がかかることにより怪我をした状態になり炎症が発生します。

肩関節周囲炎を発生させないようにするためには、あらかじめ肩回りの筋拘縮を緩めておくことが重要です。

炎症(急性痛)でない場合の痛みの原因は、筋拘縮による血流不足」や「関節包の圧迫」の慢性痛の可能性があります。

肩関節周囲炎発生までの流れ
STEP
肩回りの筋拘縮が増加する

身体の負荷や怪我などにより、肩回りの筋拘縮が増加します。

STEP
テコの原理による肩への負担増加

肩が痛い、痛くないを繰り返すが、筋肉が緩んでいないため、痛くなくても筋拘縮が更に増加します。

STEP
肩関節周囲炎(急性痛)が発生する

筋拘縮が更に増加し可動域が悪くなった状態で、更に負荷がかかった時に、肩が怪我をします。(肩腱板断裂などが代表的な症状です。)

参考:テコの原理

テコの原理のイメージ
テコの原理は大きな力を発揮しやすいイメージ

テコの原理は、支点、力点、作用点の関係があり大きな力を発揮しやすいという特徴があります。

肘関節のテコの原理発生のイメージ
STEP
関節をまたぐ筋肉が拘縮
肘関節を曲げている時のイメージ

関節をまたぐ筋肉が拘縮し伸びない状態になっていた場合

STEP
支点(関節)に強い力が加わる
肘関節を伸ばした時に負荷がかかるイメージ

腕を伸ばすと支点(関節)に強い力が加わります。

関節をまたぐ筋肉が拘縮し伸びない状態になっていた場合に腕を伸ばしたらどのようになるでしょうか。

答えは、関節(支点)に強い力が加わります。これが肩でも発生しています。

肩を動かす度に炎症(急性痛)が発生しているのでしょうか?

炎症による急性痛は、怪我と同じため、暫く安静にしていると痛みが引くはずです。
しかし、炎症とされる肩関節周囲炎は、暫く安静にしていても痛みが引かない場合が多いです。

肩を動かす度に炎症(急性痛)が発生しているのでしょうか?

また、肩を動かした時に痛みが発生(炎症物質発生)し、肩を戻した時に痛みが発生しない場合は、炎症物質がその場に留まらずに、すぐに流れてしまったのでしょうか?炎症物質が流れていなければ、肩を動かしていなくても強い痛みを感じますし、患部に熱があるはずです。

炎症(急性痛)でない場合の痛みの原因は、筋拘縮による血流不足」や「関節包の圧迫」の慢性痛の可能性があります。

改善可否

筋拘縮が原因の慢性痛の場合は、筋肉弛緩療法による改善が可能です。

注意
  • 炎症による痛みが強い場合は、2~3日程度様子を見ていただいてからお越しください。
  • 疾病、怪我(打撲、骨折)、難病等の痛みについては、治療院をおすすめする場合も御座います。

まとめ

まとめ
  • 肩関節周囲炎の原因は、筋拘縮による慢性痛(血流不足、関節包圧迫)
  • 痛みの改善方法は、筋肉弛緩療法による筋拘縮の解除
  • 筋肉弛緩療法は、硬い筋肉に負荷が掛からない姿勢をとり90秒間キープする手法

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